どうも、ハルです。
今回は、独創的な音の表現方法が美しい和楽器ガールズバンドストーリー『なでしこドレミソラ』の感想・紹介を書いていきます。
作品情報
■出版社
芳文社(まんがタイムKRコミックス)
■著者
みやびあきの
■巻数
全5巻
■関連キーワード
和楽器 / バンド / 青春
あらすじ
熱中できるものを持たず、淡々と地味な中学時代を送ってきた主人公、音古間美弥は卒業文集のアンケートで不名誉な三冠を獲得したことをきっかけに高校入学と共に髪を金髪に染めイメチェンをはかる。
Wikipedia - 『なでしこドレミソラ』より
しかしながら中身までは変わりきることができず、結局やりたいことを見つけられずにいる自分に落胆していた折、同級生で尺八奏者の竹海陽夜に連れられて和楽器バンド「AWAYUKI」のライブに参加し、その魅力に強烈に惹きつけられる。
「AWAYUKI」のリーダー淡路雪菜に憧れて三味線を始めた美弥と陽夜に、人見知りの十三絃箏奏者兎川香乃と香乃の親友で十七絃箏奏者の鶴見恵真を加えて発足した和楽器同好会は課題を乗り越えながら和カフェでの演奏、商店街の縁日、高校の文化祭とステージを重ねていく。
見所
和楽器を題材にしたストーリー
和楽器に魅了され三味線を始めた美弥、底抜けに明るい尺八奏者・陽夜、内気で人見知りな箏奏者・ 香乃、香乃の親友で気が強い箏奏者・恵真。
違った個性を持つ4人によるバンド活動が描かれています。
和楽器の描写も細かく特徴をしっかりと押さえられていて、和楽器の魅力が十分に伝わってきます。
和を感じる音の表現
雅やかな文様や曲線で表現された音色。
そこに梅や桜や蝶等の和をイメージしやすい要素を散りばめることによって表現された和楽器の音は、白黒なのに色を感じさせるほどの美しさ。
楽器により表現方法も異なり、擬音を使わずに音を表現している様は、まるで音が舞っているようです。
音の可視化をすることで演奏シーンが華やかになり、視覚的により楽しめるものになっています。
まとめ・感想
昨今だと音楽を題材にした作品は多々ありますが、和楽器を題材にした作品は珍しく新鮮でした。
青春バンド作品としても完成度が高いですが、独創的な音の表現による煌びやかな演奏シーンは圧巻の一言です。
演奏するキャラクター達の表情からも全力で演奏を楽しんでいるのが伝わってきて読んでいて楽しい気持ちにさせられました。
・青春ストーリーが好き
・和楽器に興味がある
同系統・雰囲気が近い作品
- 『ハナヤマタ』 (浜弓場双 / 芳文社)
- 『弁天ロックゆう。』 (渡会けいじ / KADOKAWA )
- 『けいおん』 (かきふらい / 芳文社)
- 『ちはやふる』 (末次由紀 / 講談社)
- 『あさひなぐ』 (こざき亜衣 / 小学館)
音楽系、珍しい競技部活作品だとこんな感じかな。
現在、著者のみやびあきのさんはモーニング・ツーで『珈琲をしづかに』を連載中です。
こちらもおすすめなので興味がある方はぜひ読んでみてください。
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