どうも、ハルです。
3月ということで今期アニメも終盤に差し掛かっているの時期なので、いつものクソアニメベスト3を発表していこうと思います。
それでは2021年冬のクソアニメベスト3です。
2021年冬のクソアニメベスト3
第3位 俺だけ入れる隠しダンジョン
制作 |
オクルトノボル |
監督 |
大西健太 |
メインキャスト |
ノル:逢坂良太 エマ:富田美憂 ローラ:大久保瑠美 オリヴィア:堀江由衣 ルナ:鬼頭明里 アリス:長野佑紀 |
- 放送日:1/8~
- 放送局:TBS / MBS / BS-TBS / AT-X
- 関連キーワード:ファンタジー / チート /
あらすじ
稀少なアイテムが隠され、世にも珍しい魔物がはびこる、前人未踏にして到達不可能なダンジョン――「隠しダンジョン」。
幸運にもその扉を開いたのは、貧乏貴族の三男ノル・スタルジアだった。迷宮内に囚われた伝説の冒険者オリヴィア・サーヴァントに出会い、ノルは強力な三つのスキルを授かる。
スキルを自由に作れる【創作】スキルを与えられる【付与】スキルを改変できる【編集】
ただし、使用するには「LP」と呼ばれる生命力を使用しなければならなかった。〈性欲〉〈食欲〉〈物欲〉を満たしてLPを高め、「世界最強」のスキルを使いこなせ!アニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』公式サイトより
隠しダンジョンを見つけてチートスキルを得た主人公が無双するなろう系異世界ファンタジー。
極限まで軽量化された中身のないストーリーとチョロすぎるヒロインたち、なろう作品の恥ずかしい部分を詰め合わせたような内容で猛烈に羞恥心が煽られます。
これはなろう作品共通で 今期放送されている「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」とも大して変わらないので、ここからはこの作品をえらんだポイントを紹介していきます。
まずは、過剰なサービスシーン。
主人公が持つ大賢者というチートスキルの副作用で激しい頭痛に見舞われるシーンがあるのですが、この副作用は異性とキスをすることで抑えられるという狂った設定があり、スキル使用後は所かまわずキスシーンが発生します。
また、隠しダンジョンで得たチートスキルを使用するためにLPと呼ばれる生命力が必要になってくるのですが、LPを貯める方法というのが性欲・食欲・物欲を満たすことで、その中でも性欲でポイントを稼ぐことが多く、元傭兵の女教師にご褒美と称して尻で体をグリグリされたり、 ギルドの受付嬢に、どこでももみもみ券なるものを渡されて全身をもみもみされたりと隙あらばサービスシーンを入れてきます。
百歩譲って自然な流れならともかく、明らかに不自然なタイミングで強引に入れてくることが多いので、サービスシーンなのにまったくありがたみはなく、中二病だった過去を振り返るレベルの恥ずかしさがこみ上げてきます。
そして、一番の決め手となったのは隠しダンジョンの扉を開くための合言葉です。
隠しダンジョンに入るための合言葉に「俺だけ入れる隠しダンジョンこっそり鍛えて世界最強」なんてものを採用してしまうあたり、作者の隠し切れない才能の片鱗がうかがえますね。
作者の欲望をフィルターなしでダイレクトに押し付けられる選ばれし者たち向けの作品です。
第2位 EX-ARM エクスアーム
制作 |
ビジュアルフライト |
監督 |
木村好克 |
メインキャスト |
夏目アキラ:斉藤壮馬 上園美波:小松未可子 アルマ:鬼頭明里 士牙総司:浪川大輔 鹿王院千景:上坂すみれ アリサ姫神:石川由依 近藤:左座翔丸 キムラ:八代拓 |
- 放送日:1/10~
- 放送局:TOKYO MX / サンテレビ / BSフジ
- 関連キーワード:SF / バトル
あらすじ2014年、機械嫌いの高校生・夏目アキラは自分を変えたいと思い一歩を踏み出す。
が、トラックに轢かれる──。
そして2030年東京港湾部、未知の兵器『EX-ARM』取引現場に潜入した警察・上園美波とアンドロイド・アルマのコンビを『EX-ARM』No.08を装備した敵が襲う。
彼女たちは起死回生を賭け、敵から奪った『EX-ARM』No.00を起動させるが…!?アニメ『EX-ARMエクスアーム』公式サイトより
2030年の東京を舞台に、未知の超兵器『EX-ARM』を巡る犯罪者と警察の戦いを描くSFバトル。
本作は令和の時代にありえないくらいの低レベルCGで話題になっていましたね。
細かいものや難しい形状のものはほぼほぼ描かれていないので、全体的にすっきりとした見通しの良い背景。
のっそりとした動きでスピード感は全くなく、意味もなくスローモーションになったりする迫力のない戦闘シーン。
2Dと3Dが夢の競演を果たしているキャラクターデザイン。
突っ込み始めたらきりがないですが、テンポの良さだけは一級品で、1話で原作漫画の1巻分を丸々消化していくスピード感はなかなか癖になります。
ただし、1巻の内容が1話に凝縮されているかといわれればそんなことはなく、物語上重要な部分を含む様々なシーンを削ることによって成立しているので、苦し紛れのオリジナル展開での改変が多く、原作とはまったく違うものになっています。
こんな低クオリティで「世界のSFに宣戦布告」と強気の姿勢を見せているところは、クソアニメマイスターとしては非常に面白く感じていますが、原作ファンの方々にはたまったものではないと思います。
原作者の古味慎也先生もまさかこんなクソアニメになるなんて思いもしなかったでしょうね。
古味先生は自身のtwitterアカウントでもアニメの感想は一切つぶやいていないのですが、実際のところどう思っているのか非常に気になるところです。
第1位 異世界の門
制作 |
株式会社Force Producion KATARIBE企画(協力) 有限会社ユニークブレインズ(協力) |
監督 |
鈴木真悟 |
メインキャスト |
現実(リアル)編 鳴宮玲香:青野はつね 安西澄香:岡葉月 琴平夏音:松浦美咲 鳴宮源戸:おにぎり 鳴宮陽香:莉玲 鳴宮正剛:紐野聡朗 鳴宮春香:島りつこ レジスタンス編 ユリウス:小田礼一 シデン:二宮百合 ガンビー:小林卓斗 リッツ:一ノ瀬円 シトロン:tatuyuki 魔王軍編 シュラール:谷末輝 カーラ:白瀬南菜 ゲント・ストローム:おにぎり ヨウカ・ストローム:莉玲 |
- 放送日:1/5~
- 放送局:千葉テレビ
- 関連キーワード:ピクチャーアニメ / 異世界ファンタジー
行方不明の両親を探すために異世界に旅立つ女子高生の姿を描いた異世界転移系ファンタジー。
作画、ストーリー、音楽、演出、演技、何一つとして誉めるところがなく、誰が見ても数分でヤバイとわかる超低クオリティな完成度に戦慄を覚える問題作。
製作期間半年で、声優は素人を3か月レッスンしただけのまさかの突貫作業だということにも衝撃を受けました。
この情報をツイートしていた声優さんは、素人なのは一部のみと訂正もしていましたが、どのキャラクターも棒演技でとても経験者とは思えないので、全員素人ってことにしておいた方がよかったのではと思ったりもしました。
本作を生み出した企画・制作会社についても軽く調べてみたんですが、アニメ関連の実績のない芸能プロダクションや中小の広告動画制作会社のようでアニメ制作のノウハウがまったくなさそうでした。
関係者のほとんどが素人で30分のアニメを作ろうだなんて最初からまともではないし、それを地上波放送に載せてしまうのには、あきれを通り越して素直に感心してしまいました。
この制作陣にしてこの作品ありという感じですね。
それでも、長年クソアニメを見続けていると、このレベルのクソアニメであっても慣れてくるもので、2話、3話と回を重ねてようやく30分間の修行に楽しさを見出してきたところだったのですが、4話放送後に続編制作中という告知とともに途中終了。
千葉テレビのみという狭き門にもかかわらず、twitterのフォロワー数も放送開始した1月時点では70人程だったのが460人まで増え、人気コンテンツの仲間入りを果たしてこれからってところだったので、非常にもったいない展開ですね。
一応全24話構成で、5話以降も制作の意思はあるようなのでクソアニメマイスターの方々はあまり期待せずに気長に待ちましょう。
まとめ
というわけで2021年冬のクソアニメベスト3でした。
3作品とも今期が始まる前に予想していた通りでしたが、今期は『エクスアーム』、『異世界の門』という歴史に残るレベルのS級クソアニメが2つもそろう激熱のクールでしたね。
『エクスアーム』と『異世界の門』に関しては、2021年冬アニメおすすめ5選でも紹介していますが、想像を遥かに超えたヤバさに鳥肌が立ちました。
以前に、ブログの2020年夏のクソアニメトップ3で紹介した『日本沈没2020』と『じびえーと』があまりにもハイレベルすぎて、これらを超える作品はそうそうお目にかかれないと思っていたので、こんなにも早く出てきたことに驚きを隠せません。
この2作品は、今期だけでなく令和というくくりで見ても1、2フィニッシュしてもおかしくない作品だと思います。
それだけに4話で止まってしまった『異世界の門』が残念でならないです。
クソアニメは見ているときはすごく楽しいし、強烈な印象を与えられた部分は忘れないのですが、総じて対した内容ではないのでストーリーを長い間覚えていられないんですよね。
途中で止まってしまうと続きが出たときにたいていの場合、前の内容を覚えていないし、かといって最初から見直すかといわれるとそこまでの熱量は沸かないので、その作品に対して冷めてしまうことが多いので、続編が公開されても今ほどの熱気は起こらないと思います。
やはり、クソアニメは盛り上がっているうちに勢いだけで駆け抜けていくのがベストですね。
今期に関しては今までに類を見ないクソアニメの新たな可能性を感じることができたのは大きいですね。
ここ数年、アニメの本数が増えて多い時だと50本近くあるクールもありますが、それに比例してクオリティの低いクソアニメ予備軍も非常に多くなっているので、そこからとんでもないモンスターが生み出される確率も飛躍的に上がっているといえます。
令和はもしかするとクソアニメ大豊作の時代になるかもしれないですね。