どうも、ハルです。
私はTS作品が好きで色々と読み漁っているのですが、ここ数年で一番だなって思える出会いがありました。
今回は現在とてもハマっている『オレが私になるまで』の感想・紹介です。
作品情報
■出版社
KADOKAWA(MFC)
■著者
佐藤はつき
■巻数
現2巻刊行
■関連キーワード
女性化 / 思春期 / 学園
あらすじ
よく女の子をいじめていた少年が、ある朝から女の子になってしまいました。
KADOKAWA - 『オレが私になるまで』より
ある日、男の子が朝起きたら女の子になってしまいました。
すぐ戻ると思いきや、どうやらその様子はありません。
変化する自分のココロと周囲との認識のズレに戸惑いながら、すこしずつ成長していく物語です。
見所
女の子となった主人公
主人公のアキラは小学二年生のやんちゃな男の子。
注意されても耳を貸さずスカート捲りをしたりと何かと女の子と対立していたアキラですが、突然とある病気に襲われます。
突発性性転換症候群
肉体の性別が変化するこの病気にかかったアキラは、毛嫌いしていた女の子の体に。
自身が女の子になったことで、自分が今まで女の子に対して酷いことをしていたと嫌でも自覚させられてしまいます。
そんな自身と自身を取り巻く状況の変化も見所の一つです。
細かく丁寧な心理描写
この作品の一番の見所だと思うのは細かく丁寧に描かれた心理描写。
徐々に女の子らしくなっていく自分への戸惑い、葛藤。
異性となった男子への恐怖、男子だった時に酷いことをしてしまった後悔から、女子と仲良くできるのかという不安や周囲の態度に対する悩み。
様々なことに悩み苦しみながらも徐々に女の子としての自分を受け入れ成長していく主人公の心の内がとても丁寧に描かれていてグッと引き込まれます。
まとめ・感想
画力はそこまでではないですが、心理描写がとにかくすごい!
主人公の心に寄り添った丁寧な描写に、今までにないくらい感情移入させられました。
そして、女の子になってからできた初めての同性の友達に支えられ、徐々に変化を受け入れていく展開にも心を多いに揺り動かされました。
読めば読むほどTS作品としての完成度の高さに驚かされる名作だと思います。
・作画よりもストーリー重視
・思春期の少年少女の成長物語が好き
同系統・雰囲気が近い作品
- 『放浪息子』(著:志村貴子 / エンターブレイン)
- 『思春期ビターチェンジ』(著:将良 / フレックスコミックス)
- 『不可解なぼくのすべてを』(著:粉山カタ / ジーオーティー)
- 『かしまし~ガール・ミーツ・ガール~』(原作:あかほりさとる / 漫画:桂遊生丸 / KADOKAWA)
心理描写まで掘り下げているTS作品はこんな感じかな。
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