【きさらぎ駅】2ちゃんねる発の都市伝説を題材にしたなろう系エンタメホラー【映画感想】

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映画『きさらぎ駅』より 映画

作品情報

映画『きさらぎ駅』公式サイトより
映画『きさらぎ駅』公式サイトより
公開日
2021年6月3日
監督
永江二朗
脚本
宮本武史
キャスト
恒松祐里、本田望結、莉子、寺坂頼我、木原瑠生、芹澤興人、佐藤江梨子、瀧七海、堰沢結衣
YouTube - 「cantercinema」より

あらすじ

大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文でネットで現代版"神隠し"と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。調査の結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子(佐藤江梨子)の存在を知る。数カ月にわたりメールのやりとりをした結果、遂に純子と会う約束を取り付けた春奈は、純子から衝撃の事実を知らされる。

映画『きさらぎ駅』公式サイト参考

感想・レビュー

2ちゃんねる発の都市伝説「きさらぎ駅」を題材にしたホラー映画。

きさらぎ駅は過去に「2ちゃんねるの呪いvol5」で15分程の尺で映像化されているけど、今回の映画はそれとは全く異なるストーリーの新たなきさらぎ駅となっています。

情報収集の前半パートと主人公がきさらぎ駅に迷い込む後半パートの2部構成で、後半パートが非常に面白い。

見所は恒松祐里演じる気弱そうな主人公・春奈が、きさらぎ駅で起こる死亡フラグを前半で得た知識を活かして大胆に回避していくシーン。まるで、原作知識を持ったまま異世界転生する小説家になろう作品のような展開で胸が熱くなります。

危険な場所に迷い込んでいるはずが所々笑いを挟んでくるのでもしかしてホラーコメディなのでは?と思ったりもしましたが、最後はちゃんとホラー映画らしい展開で締められていました。

終わってみればちょっと考えれば展開が容易に想像できたなと思いましたが、作品のチープさに当てられて脳みそが溶けてしまったのでラストシーンは結構衝撃的でした。制作陣の掌の上で踊らされた感満載ですが、この作品を100%楽しめた気がするので先読みしないで何も考えずに見るのがおすすめです。

きさらぎ駅が怖いというよりも、きさらぎ駅を通して人間の怖さを感じさせられる作品でした。

低予算ホラーでおなじみだったジョリーロジャーの手から離れて少しまともな作品になってしまうんじゃないかと危惧していましたが、なろう作品のようなジャンク感のあるストーリーにチープな演出が光るちゃんとしたB級ホラー映画になっていて安心しました。

劇中で「異世界エレベーター」ネタを絡めていましたが、面白ければなんでもいいでしょみたいな感じは嫌いじゃないです。映画「樹海村」でも無関係の「コトリバコ」使ったりしてましたが、2ちゃん都市伝説は尺を盛るためのちょい足し素材として使いやすいのかな。

これがきさらぎ駅として面白いかと言われると微妙ですが、ホラーエンタメ映画としてはかなりレベルが高い作品だと思います。

個人評価は4.0

注目ポイント
・2ちゃんねる発の都市伝説
原作知識ありなろう系ストーリー
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