どうも、ハルです。
今回は、上橋菜穂子さんのファンタジー小説『守り人シリーズ』の最初の1作『精霊の守り人』のアニメの感想を書いていきます。
作品情報

■制作
Production I.G
■監督
神山健治
■メインキャスト
バルサ:安藤麻吹
チャグム:安達直人
タンダ:辻谷耕史
トロガイ:真山亜子
トーヤ:浅野まゆみ
サヤ:広橋涼
シュガ:野島裕史
ジグロ:西凛太朗
- 放送時期:2007年4月~9月
- 話数:全26話
- 関連キーワード:大河ファンタジー
あらすじ
短槍使いの女用心棒・バルサは、久しぶりに訪れた新ヨゴ皇国の街で、突然暴走した牛車から、川に振り落とされた皇子を助ける。
NHKアニメワールド - 『精霊の守り人』番組サイトより
バルサが助けた少年は、新ヨゴ皇国の第二皇子チャグム。彼は100年に一度卵を産む水の精霊に卵を産みつけられ、《精霊の守り人》としての運命を背負わされた者だった。
そんなチャグムを疎ましく思う父帝が、彼を亡き者にしようと追っ手を差し向けていると感じた母妃は、バルサの腕を見込んで、チャグムの用心棒を引き受けてくれと頼む。
帝を敵に回すという、命の保証が無い仕事をなぜか引き受けたバルサは、宮に火を放つように指示して、燃え盛る炎を背に、チャグムをつれて宮を脱出するのだった。
二人に執拗に迫る追っ手からの逃避行。
しかし、この世と平行して存在する《ナユグ》の魔物もまたチャグムの身体にある卵を食らおうと狙っていた。
水の精霊とは?様々な謎がバルサとチャグムの前に立ちはだかる。
見所
親子の絆を描いたストーリー
水の精霊の卵を宿したことで命を狙われることになった第二皇子チャグムの用心棒を依頼された短槍使いのバルサ。迫る追手からの逃避行を通して徐々に心の距離を縮めていき、赤の他人ながら本当の親子のような絆を結んでいきます。

二人を中心に、かかわりあう人々が、世界が変化していく姿はとても見ごたえがあります。
美しい背景描写
田園風景、山の木々、雲の動き、川の流れ、虫や蛙等の生き物。
特に自然が美しく色鮮やかに描かれており、それを活かした音響効果も相まって、ファンタジーでありながら非常にリアリティあふれる世界観を構築しています。

躍動感のあるハイクオリティな戦闘シーン
戦闘シーンはスピード感、迫力共にすさまじく息をするのも忘れて見入ってしまうほどです。

槍捌きや体運びがしっかりと描かれており、激しい攻防ながらもリアルな戦闘を追及しているのが素晴らしいです。
まとめ・感想
起承転結のはっきりとした完成度の高いストーリーと緻密に練られた世界観に惹き込まれる作品。逃避行の中、町での暮らしや様々な出会いを通して成長していくチャグムと、それを見守るバルサの姿に心が打たれました。
追手側の陣営も、実はチャグムのことを想っていたりと悪者がいないので比較的楽な心持で視聴できたのも良いですね。
タイナカサチさんが歌うED曲の『愛しい人へ』はチャグムからバルサに宛てた曲のように思いました。特に後半は聞くたびに泣きそうになるくらい作品にハマった良い曲ですね。
放送から13年たっていますが、このクオリティで『守り人シリーズ』の続編を見たいものです。
・家族の絆を感じる作品が好き